我が幼少期の生活と遊び

私は団塊世代から2年後の1951年に、3人兄姉の末っ子として生まれました。 親は農作業に忙しく、一人で泣き叫ぶ赤子に向こう隣りのお婆さんが、ミルクを飲ませてくれたのを今でも覚えています。 周りには兄さんや姉さんが沢山いて何かと面倒を見てくれました。 ラジオドラマで「笛吹童子S28」「紅孔雀S29」「少年探偵団S31」「赤胴鈴之助S32」を聞き、テレビドラマは「月光仮面S33」「三太物語S36」では、渡辺篤史さん演じる “おら三太だ、おらの家は水車小屋~” の歌声が耳に残っています。 昼間は大人も子供も外にいて、村中に人の気配がありました。 ほとんどの遊び道具は自分で作りました。
(団塊の世代:第二次世界大戦直後の1947年~1949年に生まれた第一次ベビーブーム世代)

わら草履: 祭りや運動会では、まだわら草履を履いて走っていました。 この頃、足袋の底面にゴムを貼り付けたマラソン足袋が発売されましたが、使い捨てでした。
まくり: 小学校では、虫下し用の海藻のマクリを大きな ”ちゃびん” で煎じてアルミコップで飲みました。 独特の臭気があり飲みにくかった。(腸には沢山の回虫が寄生していました)
べことり: お寺境内の軒下にある蟻地獄で “べこべこでてこいよ” と言いながらべこを捕まえました。(成虫はウスバカゲロウ別名極楽とんぼ)
綱引き: オオバコの茎同士を絡めて引っ張り合い、切れた方が負け。
亀捕り: 河原の草むらに潜む亀を探して捕まえました。
べったん: 地面の相手のべったんに自分のものをたたきつけ、横から風をおこして相手のものを裏返しにすれば勝ち。(べったん=めんこ)
こっちん: 厚くて、丸くて、少し小さめのべったんの角をねらって、自分のものを面ではなく、角同士を当てて裏返しにすれば勝ち。
ミュージックサイレン: 夕方の5時になると「夕焼け小焼け」の音楽が9kmも離れた山里までよく聞こえました。
チャンバラごっこ: 木の棒を削って刀を作り、模造紙でのぼり旗を作って、山でチャンバラごっこをしました。
かくれんぼ: 日が暮れるまで隠れてたら、誰もいなくなっていました。
そりスベリ: 山の谷間に積もった木の葉の上を、自分で作った “そり” で滑りました。 木にぶつかり失神状態になる!
くぎさし: 地面に五寸釘を刺して線を結んでいき、相手を取り囲む陣取りゲーム。
ビー玉: 地面に穴を掘り、ビー玉を指ではじいて入れていき、最後の穴に早く入れた方が勝ち。
おはじき: おはじきを、親指ではじいて相手のおはじきに当てれば勝ちです。
竹馬: 自分で作った背の高い竹馬は、バス停の屋根から乗り降りしていました。
けんけんぱ: 地面に輪を描き輪が一つの場合は片足で、二つの場合は両足で踏んでいきます。
福玉鉄砲、杉玉鉄砲: しのべ(矢竹)で鉄砲を作り、筒の両端に球(福玉草または杉の実)を押し込み、片方の球を押し込むと、反対側から “ポン”と勢い良く球が飛び出します。
舟: かまぼこの板を削って作った舟や笹舟を作り、小川で競争しました。
ロケット: アルミキャップにセルロイドを詰め込んで薪ストーブの上に置いておくと、セルロイドが発火してアルミキャップが勢い良く飛んでいく(大変危険なので禁止された)。童謡 青い眼の人形でお馴染みのセルロイドは燃えやすく、おもちゃ・文房具などに用いられていました。
魚とり: 丈夫な竹枠の網での魚とりは、小川でも沢山捕れました。
やごとり: 小川でオニヤンマのやごを捕り、ふ化するところまで観察しました。
川遊び:  岩場から 冷たい谷川の滝壺に飛び込み、唇は真っ蒼、まくわ、トマトも一緒に冷やしていました。
手榴弾: 煙硝玉ピストルの球をナットに押し込み、両側からボルトで軽く締め付け、これを地面に投げつけると、衝撃で “パーン” と音がする。
自転車の三角乗り: 大人用自転車の三角フレームに足を入れて、傾いた状態でペダルをこぎ乍ら、隣町まで行きました。緊急のパンク修理は切手を貼ってしのぎました。
肝試し: 昼間は山藤のつるにぶら下がりターダンごっこ、夕暮れどきには木馬道で肝試し。
せみとり: 竹ざおの先端に針金で輪っかを作り、くもの巣を巻き付けた網で、せみとりをしました。
クワガタとり: 山でミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・オオクワガタ・コクワガタ・オニクワガタやカブト虫を捕りました、クワガタは栗林の大きな木を蹴ると、ボトボトと落ちて来ました。まるで栗拾い、ではなく虫ひろいでした。
白鷺山の卵とり: 鳥の糞で白くなった木々によじ登って巣の卵をとり、木を降りたらポケットの中は、潰れた卵でグッチャクチャ。
竹の皮ひろい: 竹藪に、鯖寿司を包む竹の皮を拾いに行きました。
松茸とり: 一回行くと松茸かご一杯採れました。松茸ご飯、焼き松茸、香りと食感が最高でした。
スズメとり: 竹ざるの片側を、長い紐をつけた棒で支え、冬の庭に来るスズメを捕まえて飼ったのですが、すぐに死にました。
雪合戦: 学校帰りの田んぼで雪を丸めたボールの投げ合いです。
富士山: 雪を固めて上から下に両足を滑らせ、富士山の形を作っていきます。
かちわり: 丸めた雪を足でころがしながら、雪と泥を交互にコーティングさせた球を、一晩外で凍らせる。お互いの凍った球をめがけてかつけあい、割れたら負け。(かつける=ぶつける)
河原にジャンプ: 大きな橋の上から河原の砂州へジャンプ。
ポン: 牛乳瓶の蓋を机に載せ、手の平で机をポンと叩いて風を起こし、蓋がひっくり返ったら勝ち。
おやつ: こんめ・ぐみ・ナツメヤシ・びわ・いちぢく・柿・焼き栗・焼いも・畑のキュウリ・えんどう豆・野いちご・アケビ・ヤマグワ・ヤマブドウ・ガマズミ・イタドリ・マツグミなどを採って食べました。
石ひろい: 水晶山・火打石山・河原で石ひろい。
松やにとり: 山の松の木に登って松やにを採取、やにで服はベットベト。

1999年48歳の時に頭を強打して頚椎椎間板ヘルニアで右手が痺れる。 2011年60歳の時に草刈り機で左足甲裂傷7針縫う。 2015~6年64~5歳の頃には覇気がなく少しボケを感じる。 物忘れや痴呆症ぎみになり、あくびが良く出る、手足に力が入りにくい、ロレツが回りにくい、何か解らないが身体に違和感がある、冬場なのに汗をかく、脈が速い、仕事中に頬杖をつく、足のこむら返り、背中の同じピンポイントで蚊が刺したような痛みを感じる、体重の減少、大泣きした後のようなひくつき、顔面のぴくつき など 2017年1月には服のボタンが留められなくなり、その年の9月にALSの認定がおり、日本ALS協会に入会、尊厳死協会にも入会して胃瘻や人工呼吸器の手術は受けないと決意する。 2019年7月 ギリギリまで頑張ったのですが、食事を飲み込むのが苦しくなり遂に 胃瘻手術を受けました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です