誤嚥からの痰で苦しむよりは誤嚥予防を!

ALSの死因の大多数は呼吸不全によるもので、誤嚥性肺炎の予防が重要になります。
呼吸は、自律神経と随意筋である呼吸筋の両方が関係し、ALSで運動ニューロンが侵されると、呼吸筋が次第に弱くなって呼吸が困難になります。

誤嚥(ごえん)とは、唾液や食物、胃液などが気管に入ってしまうことをいいます。 その食物や唾液に含まれた細菌が気管から肺に入り込むことで起こるのが誤嚥性肺炎です。 健康な人では、嚥下(えんげ)の際、食べ物を食道に送るときには気道が閉じて誤嚥を防ぎ、嚥下が終われば速やかに気道が開いて空気を取り込む仕組みが円滑に働いています。しかし、呼吸機能が低下していると、嚥下の際に息苦しくなり、思わず息を吸って食べ物が気道に入ってしまいます。これを誤嚥といい、重度の摂食嚥下障害では咽頭に食べ物がつまることがあるので、注意が必要です。また、誤嚥により発症する誤嚥性肺炎になると食事がとれなくなります。嚥下障害と呼吸不全は互いに足を引っ張り合うような状況になるのです。

口の奥には唾液をためておく唾液腺というタンクが三つあります。唾液は大人だと30秒に1回飲み込んでおり、1日になんと1ℓ~1.5ℓ、この量は1日に作られる尿の量とほぼ同じだそうです。
唾液腺と位置 / 唾液 (%) / 安静時の唾液 (%)
1.耳下腺(耳の下) ほおの内側 サラサラ     /(20%) /(23%)
2.顎下腺(舌の奥) 舌下小丘 サラサラ・ネバネバ /(75%) / (65%)
3.舌下腺、舌下ひだから出てる サラサラ・ネバネバ /( 5%) / ( 4%)
4.小唾液腺、粘膜のいたるところに小さな唾液腺が存在している /( 8%)

鼻の中は鼻腺と漿液線の二種類の器官がたくさん分布していて、鼻粘膜が刺激を受けると、大量の鼻水を分泌するのですが、鼻水のタンクはありません。

誤嚥予防策
1.胃瘻手術を行い、口からの摂食を全て断つ
 私は胃瘻手術後にゼリーを食べて痰が喉頭に引っかかり、息苦しくて、この様な状態で死んでい くのかと実感しました。
2.口を動かすと唾液が出る
 口が乾燥する時は、口を動かすと唾液が出てきます。
3.唾液自動吸引器の使用
 私はトイレに行くとき以外は、ベッドに横たわったままで過ごしており、唾液は殆ど気になりません。
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1999年48歳の時に頭を強打して頚椎椎間板ヘルニアで右手が痺れる。 2011年60歳の時に草刈り機で左足甲裂傷7針縫う。 2015~6年64~5歳の頃には覇気がなく少しボケを感じる。 物忘れや痴呆症ぎみになり、あくびが良く出る、手足に力が入りにくい、ロレツが回りにくい、何か解らないが身体に違和感がある、冬場なのに汗をかく、脈が速い、仕事中に頬杖をつく、足のこむら返り、背中の同じピンポイントで蚊が刺したような痛みを感じる、体重の減少、大泣きした後のようなひくつき、顔面のぴくつき など 2017年1月には服のボタンが留められなくなり、その年の9月にALSの認定がおり、日本ALS協会に入会、尊厳死協会にも入会して胃瘻や人工呼吸器の手術は受けないと決意する。 2019年7月 ギリギリまで頑張ったのですが、食事を飲み込むのが苦しくなり遂に 胃瘻手術を受けました。

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